四修(読み)ししゅ

精選版 日本国語大辞典 「四修」の意味・読み・例文・類語

し‐しゅ【四修】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 持続されるべき修行のあり方を四種に分けて示したもの。無余修(余すところなく修行すること)・長時修(極めて長い間修行して、倦むことがないこと)・無間修(一瞬も休まず、はげしく修行すること)・尊重修(恭敬修とも。身を惜しまず、うやうやしく修行すること)の四つ。もと釈迦の前生における修行の完璧さを表わした説。
  3. 転じて、浄土教での四種の修行。恭敬修(阿彌陀仏聖衆を恭しく礼拝すること)・無余修(他の行ないをまじえず念仏だけをすること)・無間修(間をおかずに続けて修すること)・長時修(一生の間修すること)の四つ。
    1. [初出の実例]「但、三心四修と申事の候は、みな決定して南無阿彌陀仏にて往生するぞと思ふ内に籠り候也」(出典:一枚起請文(1212頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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