四岳(読み)シガク

デジタル大辞泉 「四岳」の意味・読み・例文・類語

し‐がく【四岳】

古代中国で、諸山の鎮とされた四つ大山。東の泰山、西の華山、南の衡山、北の恒山
古代中国で、四方諸侯を統率した官。

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精選版 日本国語大辞典 「四岳」の意味・読み・例文・類語

し‐がく【四岳・四嶽】

  1. [ 1 ]
    1. [ 一 ] 古代中国で、諸山の鎮とした四方の山。東岳は泰山、西岳は華山、南岳は衡山、北岳は恒山。天子巡狩(じゅんしゅ)の際、その方面の諸侯を、この四岳の下で召見した。〔春秋左伝‐昭公四年〕
    2. [ 二 ] 古代中国で、堯帝の臣下[ 一 ]の方面の諸侯を統率した義仲、義和、和中、和叔の四人をいう。
      1. [初出の実例]「三皇五帝の国をおさめ、四岳八元の民をなづる」(出典:平治物語(1220頃か)上)
      2. [その他の文献]〔書経‐堯典〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 古代中国で、四方の諸侯を統率した官。〔詩経箋‐大雅・崧高〕
    2. 転じて、四方の武士諸国の武士。
      1. [初出の実例]「偏所天道之扶也。因之、如有帝王三宝神明之冥感、何忽無四岳合力之志」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)四月二七日)

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