デジタル大辞泉 「四波羅蜜」の意味・読み・例文・類語 し‐はらみつ【四波羅蜜】 仏語。涅槃ねはんに備わる四つの徳。常・楽・我・浄、すなわち、永遠であること、安穏であること、主体的であること、清浄であること。金剛界曼荼羅まんだらで、大日如来に近侍している四人の女形の菩薩ぼさつ。東方の金剛波羅蜜(阿閦あしゅく仏能生の母)、南方の宝波羅蜜(宝生仏能生の母)、西方の法波羅蜜(阿弥陀仏能生の母)、北方の業波羅蜜(不空成就仏能生の母)の総称。四波羅蜜菩薩。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「四波羅蜜」の意味・読み・例文・類語 し‐はらみつ【四波羅蜜】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 仏語。① 涅槃(ねはん)にそなわる常・楽・我・浄の四種のすぐれた特徴。永遠であること、安穏であること、主体的であること、清浄であることの四つをいう。② 凡夫の常楽我浄の四顛倒に対して、それが無常であり苦であり空無我であるとみること。[初出の実例]「此の無常苦空無我の四波羅蜜を観して菩提の道を求むるを、声聞四諦の法と云ふ」(出典:快馬鞭(1800)入道要訣)[ 2 ] 「しはらみつぼさつ(四波羅蜜菩薩)」の略。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例