常楽我浄(読み)じょうらくがじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

常楽我浄
じょうらくがじょう

大乗仏教において,涅槃如来そなわっているとされる4種の徳をいう。永遠不滅で,のないものであり,自由で束縛がなく,清らかであるということ。

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デジタル大辞泉の解説

じょう‐らく‐が‐じょう〔ジヤウ‐ジヤウ〕【常楽我浄】

仏語。
涅槃(ねはん)の四徳。常住不変の常、安楽で苦を離れた楽、自在で障りとなるもののない我、迷いがなく無垢(むく)清浄である浄。転じて、極楽浄土にいるように何の心配もなく、のどかな生活にいう。
凡夫万物真相に反して、無常を常、苦を楽、無我を我、不を浄と思うこと。四顛倒(してんどう)。

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大辞林 第三版の解説

じょうらくがじょう【常楽我浄】

〘仏〙
涅槃ねはんの世界の四つの徳。常は恒常的であること、楽は静かな楽しみ、我は自在無碍、浄は浄きよらか。涅槃の四徳。
四つのまちがった考え。四顚倒してんどう。無常・苦・無我・不浄であるこの世界を、誤まって常・楽・我・浄と思うこと。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じょう‐らく‐が‐じょう ジャウ‥ジャウ【常楽我浄】

〘名〙
仏語。涅槃(ねはん)に備わる四つの徳。常は常住永遠であること、楽はたのしみ、我は自在無碍であること、浄は清浄。
※梁塵秘抄(1179頃)二「何ぞの海、じゃうらくがじゃうの風吹けば」 〔南本涅槃経‐二三〕
② 仏語。凡夫が抱く四顛倒(してんどう)。万有の真相に反して、非常を常、非楽を楽、非我を我、非浄を浄と思うこと。
※愚迷発心集(1213頃)「常楽我浄の顛倒と云ひ、生老病死の転変と云ひ」
③ 転じて、何の心配もない安楽な生活。のんびりしていること。
※洒落本・交代盤栄記(1754)序「げにや喜見城の都常楽我浄(ジャウラクガジャウ)とたわれしもことはりや」

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