漢字の〈よすみの番号〉による検索法。1925年に中国の王雲五が考案した。その後,多少の改訂が施され,今日最も広く利用されている商務印書館発行の《新華字典》に見える解説が最も新しい。
(1)番号のきめ方 漢字の筆画の形(筆形)を10種類に分け,それに0から9までの番号をあてる。その要領は表による。
(2)番号のつけ方 漢字の左上のすみ,右上のすみ,左下のすみ,右下のすみの順に番号をならべる。例:端(0212),顔(0128)。
(3)〈よすみ〉のきめ方 (a)一筆で書いた線が二つ以上のすみにまたがり,別な筆形をとる場合には,それぞれの番号をつける。例:乙(1771),乱(2261)。(b)一筆で書いた上部や下部が,ほかの線や点と組み合わさって別の筆形をとる場合には,それぞれの〈すみ〉に分けて番号をつける。例:水(1290),木(4090)。(c)下の〈すみ〉の筆形が,左右いずれかにかたよっている場合には,あいている方の〈すみ〉を0とする。例:弓(1702),(3020)。ただし〈弓〉〈亏〉などが偏や旁(つくり)に用いられた場合には下の2をあてる。例:張(1123),虧(2122)。(d)〈口〉〈門〉〈鬥〉を用いた字は,その左下の〈すみ〉右下の〈すみ〉はそれぞれの中の字の左下,右下の筆形によって番号をつける。例:田(6040),閉(7724)。ただし上下もしくは左右にほかの筆形が加わっている場合は原則にしたがい,この方式はあてはめない。例:苗(4460),思(6033)。(e)一つの筆形が二つ以上の〈すみ〉にまたがる場合は,最初の〈すみ〉で番号をつけ,あとの〈すみ〉は0とする。例:王(1010),全(8010)。
(4)補助番号(付号) 〈よすみの番号〉のあとにさらに最後の筆形のすぐ上の筆形によって番号を求め,〈よすみの番号〉のあとに小さく書きそえる。それを補助番号(付号)という。例:豆(10108),玉(10103)。
執筆者:辻本 春彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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