囲み目(読み)かこみめ

知恵蔵 「囲み目」の解説

囲み目

アイラインアイシャドーで目の周りを縁取るアイメークをいう。バランスがよく、その人に似合っているメーキャップは自分でも心地よく、誰からも好まれる。一方「目を大きく、立体的な目元に見せたい」という願望年代を問わず、女性の永遠のテーマであり、それを実現する手段として目の周りを縁取る囲み目が注目されている。雑誌でも「アイメークで目力をアップ」「パッチリ目元の作り方」など、目元に関する記事が多数掲載されている。資生堂で実施している20代女性の定点観測のデータにおいても、「目元にポイントを置いたフルアイテム使用」の定着は約7割を占め、さらに目元を強調したボリューム感のある目元作りも1割ほど見られる。この目元を強調した囲み目は黒のアイラインとアイシャドーのグラデーションで作り上げる。まず、自然な立体感を演出しやすいブラウン系やゴールド系のアイシャドーを上まぶたにぼかし、黒のアイラインペンシルでまつ毛生え際にやや太めに描く。下まぶたにも目尻から目頭に向かってラインを入れ、その後、ラインの上からブラウンのパウダーで固定させると陰影感もアップする。仕上げにリキッドライナーで重ねるように描き、深みをプラスし囲み目の完成。自然な陰影と立体感のある目元は目を大きく見せたい願望の実現につながる。

(高須恵美子 資生堂ビューティーソリューション開発センター長 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android