固執傾向(読み)こしつけいこう(その他表記)perseveration tendency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「固執傾向」の意味・わかりやすい解説

固執傾向
こしつけいこう
perseveration tendency

(1) 刺激が変っても同様の反応を繰返す傾向。 (2) 刺激がなくなっても刺激によって生じた心理活動がその後しばらくの間持続する傾向。精神医学臨床心理学分野では前者の意味に用いられており,常同症もしくは固定した行動を意味する。後者の意味に用いたのは,ドイツの心理学者 G.E.ミュラーらで,彼らによれば,学習が終っても学習によって生じた心的活動はしばらく続き,しかもその後続する心的活動は学習を定着させるのになくてはならないという。したがって学習後のほかの学習はもとの学習の保持を阻害する。 (→硬さ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む