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国民文化 こくみんぶんか

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世界大百科事典 第2版の解説

こくみんぶんか【国民文化】

一つの国家の国民の多くが共通の知識としてもち,国民全部にとって妥当性があるとされる文化をいう。国民文化の創出は,アジアアフリカなどの新興諸国,とりわけ多民族国家における国民形成nation buildingの過程において重要な課題となる。国家をつくっている段階の文化(人類学で文明と呼ぶもの)においては,文化的伝統は単一でなく,学校,神殿などにおいて,文字を媒介として少数のエリートに伝えられる大伝統と,一般民衆に家庭や共同体において口承によって伝えられる小伝統とが並存している。

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世界大百科事典内の国民文化の言及

【ヨーロッパ】より

…17世紀,デカルトの登場と科学革命の展開は,近代的思惟のかなめとして〈理性〉を定礎し,18世紀啓蒙思想は,宗教批判を内包しつつ,〈文明〉こそが人類普遍の原理と考えるに至るからである。 以上の,ヨーロッパのアイデンティティ確認と並行して,まさにこの近世において〈国民文化〉への志向が強く立ち現れてくる。普遍宗教を意味したカトリシズムに対し,宗教改革のさまざまな潮流が生まれたことは,中世的統一の解体に資するところ大であったが,カトリシズム自体もフランスのガリカニスム(フランス国家教会主義)にみられる通り,漸次国家単位の枠組みを好むことになるだろう。…

※「国民文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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