国立大学協会(読み)コクリツダイガクキョウカイ

デジタル大辞泉 「国立大学協会」の意味・読み・例文・類語

こくりつだいがく‐きょうかい〔‐ケフクワイ〕【国立大学協会】

全国の国立大学法人および自然科学研究機構などの大学共同利用機関法人を会員とする一般社団法人。質の高い教育・学術研究等の推進に必要な事業、高等教育・学術研究に関する政策提言のための調査研究、国際交流事業、国立大学法人の経営支援などを行う。新制大学制度の発足に伴い、各大学相互の連絡・協力強化を図るため昭和25年(1950)に設立。平成16年(2004)社団法人、平成23年(2011)一般社団法人移行。国大協。JANUジャヌー(The Japan Association of National Universities)。

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大学事典 「国立大学協会」の解説

国立大学協会
こくりつだいがくきょうかい

新制国立大学が設置された1950年(昭和25)7月に,70大学を会員校として設立された国立大学の連合体。2017年(平成29)時点で86の会員校および人間文化研究機構,自然科学研究機構,高エネルギー加速器研究機構,情報・システム研究機構の4機関が特別会員として加盟しており,理事会の下に地域ごとの支部,各種の委員会や有識者懇談会などを擁している。国立大学(団体)が質の高い教育,学術研究および社会貢献を推進するために必要な事業としての調査・研究,自主的政策立案や国の高等教育政策および学術研究政策等に関する政策提言のための調査研究,国際パートナーシップを基本とした国際交流事業,国立大学法人の経営に関する支援を活動の軸としている。政府や社会に対して,総会や委員会レベルで積極的に声明・要望書を発表しており,日本の高等教育政策形成にあたって強い影響力を有してきた。とくに共通一次試験導入にあたっては,大学入試改善を国立大学全体の問題と位置づけ,国立大学協会が中心となり制度導入に向けての改革を推進した。
著者: 沖清豪

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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