国粋(読み)コクスイ

デジタル大辞泉 「国粋」の意味・読み・例文・類語

こく‐すい【国粋】

その国の国民性または国土特徴となる長所美点

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精選版 日本国語大辞典 「国粋」の意味・読み・例文・類語

こく‐すい【国粋】

  1. 〘 名詞 〙 その国固有の精神的または物質的な長所や美点。
    1. [初出の実例]「日本人」(出典:<出典>)

国粋の語誌

( 1 )英語 nationality の訳語とされる和製漢語。他国に対して自国の民族的文化的特性を強調する考え方で、日本では幕末の尊皇攘夷論や西洋文明の排除といった形ですでに見られるが、明治時代になると、極端な欧化主義に対する反発として現われた。特に、明治二一年(一八八八)四月に創刊された志賀重昂ら政教社グループの「日本人」によって喧伝された「国粋保存旨義」がそれで、「国粋」の語もこの雑誌で用いられ始めた。
( 2 )当初は、後年大正時代から第二次大戦にかけて勢いを増していった偏狭な国家主義、排外主義とは異なり、欧化それ自体を否定するものではなかった。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「国粋」の解説

こくすい【国粋】

香川日本酒。酒名は、「国民酒である日本酒は米の粋であり、粋は酔に通じる」として命名。芳醇甘口の「原酒にごり酒」と中口生酒「げんなま」がある。仕込み水は地下70mから汲み上げる天然水蔵元の「岡田酒造」は明治39年(1906)創業所在地は丸亀市綾歌町岡田下。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の国粋の言及

【国粋主義】より

…敗戦までの近代日本において欧化ないし欧化主義に対立して,国粋つまり日本国民固有の長所を維持・発揚するよう主張した思潮。日本主義ともいう。…

※「国粋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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