国際赤十字社(読み)こくさいせきじゅうじしゃ(その他表記)The International Red Cross

旺文社世界史事典 三訂版 「国際赤十字社」の解説

国際赤十字社
こくさいせきじゅうじしゃ
The International Red Cross

戦時において,敵味方の区別なく,傷病兵・捕虜・非戦闘員の保護を目的としてつくられた団体
クリミア戦争でのナイティンゲール活動に刺激されたスイス人デュナンの努力によって,1864年に26か国が参加して赤十字条約がつくられた。条約の加盟国は,各国赤十字社を通じて国際赤十字社に参加する。本部ジュネーヴ標章はスイスに敬意を表して,白字に赤十字であるが,イスラーム圏においては赤新月の標章を用いる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「国際赤十字社」の解説

国際赤十字社(こくさいせきじゅうじしゃ)
International Red Cross

戦時における傷病者の保護を主目的として生まれ,その後捕虜の保護や平時の災害・疾病への対処に活動を広げた国際組織。1863年,ジュネーヴで設立された。創設者はスイスの事業家デュナンで,彼は1859年北イタリアのソルフェリーノの戦いに遭遇し,以後傷病者を敵味方の区別なく救護しなければならないと訴えた。

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