朝日日本歴史人物事典 「土井利里」の解説
土井利里
生年:享保7(1722)
江戸中期の下総古河藩主。『科条類典』の編者。通称,幾之助のち左門。土井利清の次男。延享1(1744)年実兄土井利延の養子となり,肥前国唐津藩主。宝暦9(1759)年奏者番,同12年古河藩主,明和4(1767)年『科条類典』編纂により将軍より賞される。同6年京都所司代に就任。藩政面では藩校盈科堂の充実をはかり,藩政の安定に努め,明和・安永期にも藩政改革を断行した。京都所司代在任中には藩医河口信任に人体解剖を許可した。京都で没。
(川村優)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報