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科条類典 かじょうるいてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

科条類典
かじょうるいてん

江戸時代の刑律条例書。2巻 10冊。松平武元らの編書。明和4 (1767) 年成立。徳川吉宗が『公事方御定書』制定の際に用いた文書類を一つにまとめたもの。『徳川禁令考』 (後聚) に収録。

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デジタル大辞泉の解説

かじょうるいてん〔クワデウルイテン〕【科条類典】

江戸時代の法律記録集。上巻3冊、下巻7冊。明和4年(1767)成立。幕府が、公事方御定書(くじがたおさだめがき)編纂に関する文書・記録類を類別して編集したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

かじょうるいてん【科条類典】

公事方御定書》(1742)の立法史料集。《公事方御定書》編集のときの諸記録,文書類は評定所に数十冊存したが,年を経て散逸するおそれがあり,また評定所一座が老中から《公事方御定書》各条の意味について下問されたとき,その立法過程にさかのぼって答申するためにも整理・編集する必要があった。発議したのは評定所の吏員で,1754年(宝暦4)老中堀田正亮の下命があり,三奉行主宰で着手された。事業は進しなかったが,67年(明和4)老中松平武元の推進により完成した。

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大辞林 第三版の解説

かじょうるいてん【科条類典】

江戸時代の刑律条例書。二巻。徳川家治の命により、松平武元ら編。1767年完成。徳川吉宗が公事方御定書くじがたおさだめがき編纂のために収集した文書・記録類を御定書の各条別に編集したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

科条類典
かじょうるいてん

「公事方御定書(くじかたおさだめがき)」および「御定書ニ添候例書」の立法資料集で、上下2巻・付録1冊。「公事方御定書」は8代将軍徳川吉宗(よしむね)の積極的関与によって1742年(寛保2)成立したが、立法にあたっての記録文書が散逸するのを防いで保管、参照するために編集された。評定所吏員の発議を三奉行(ぶぎょう)(寺社・勘定・町奉行)が取り上げ、老中(ろうじゅう)松平武元のもとで三奉行が編集を主宰し、1767年(明和4)完成した。「公事方御定書」の解釈適用の基準として評定所において実際に用いられ、三奉行、評定所留役(とめやく)以外にはみせず、一条たりとも書き抜きを許さぬ極秘文書であった。現代においても「公事方御定書」の研究上重要な史料であり、1895年(明治28)司法省刊行の『徳川禁令考』後聚(こうしゅう)は『科条類典』を全録し、さらに関係史料を付加したものである。[平松義郎]
『法制史学会編『徳川禁令考』全11巻(1959~61・創文社)』

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世界大百科事典内の科条類典の言及

【徳川禁令考】より

…はじめ司法卿大木喬任の命で司法属菊地駿助が,その死後は司法大臣官房庶務課が編纂を担当し,1878年から95年にかけて出版された。前聚6冊,後聚4冊から成り,前聚は幕府の法令を分類収録し,後聚は《公事方御定書》編纂に関する諸資料を幕府が一書にまとめた《科条類典》の各条に関係判例等を付加したほか,《御定書ニ添候例書》《赦律》などの刑事史料を収めている。本書には,当時司法省に所蔵されていた幕府伝来の記録類のように,その後焼失した史料なども入っており,また幕府官撰法令集たる《御触書集成》に欠けている幕末の法令も収集されていて,江戸時代研究の基本史料である。…

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