デジタル大辞泉 「土入れ」の意味・読み・例文・類語 つち‐いれ【土入れ】 生育中の麦や陸稲りくとうなどの根元に、土をふるいこむこと。霜害やむだな生長を防ぐために行う。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「土入れ」の意味・わかりやすい解説 土入れつちいれ ムギ類の栽培で、うね間の土を株の上から振りかけて、根元に土を入れる作業。生育初期から穂ばらみ期まで数回行われ、初期の土入れは分げつ芽の保護、後期のは無効分げつの抑制や、冬の間霜柱などによる根の浮き上がりと、早春の乾風による表土の飛散によって露出した株元を土で覆い、さらに倒伏防止を図るなどの役割をもつ。日本のムギ作の独特の作業で、大正時代から普及したが、現在は省力化を図るために、あまり行われなくなった。[星川清親] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「土入れ」の意味・わかりやすい解説 土入れ【つちいれ】 畝(うね)の間の土を,麦の株の中にふるい入れる作業。普通,秋〜翌春に数回行う。生育初期の土入れは,霜柱による凍上防止,分げつ促進,中期には株間を開いて日当りや通風をよくし,後期には倒伏防止の効果があるが,最近は以前ほど行われなくなった。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報