土圭の間(読み)とけいのま

精選版 日本国語大辞典 「土圭の間」の意味・読み・例文・類語

とけい【土圭】 の 間(ま)

(普通「土圭の間」と書く)
江戸時代大小名旗本などの屋敷で、時計の置いてある部屋
浮世草子男色大鑑(1687)三「何となく時斗(トケイ)の間に出しに」
江戸城一室御用部屋の北にあたり、時計が置かれ時刻報知のために奥坊主が詰めていた部屋。
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「潜邸侍医にてありし、山本玄長出むかひて、斗鶏の間にみちびきぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「土圭の間」の意味・読み・例文・類語

とけい‐の‐ま【土×圭の間】

江戸時代、大名・旗本などの屋敷で、時計の置いてあった部屋。
江戸城で、時計を置き、坊主が勤務して時報の任に当たった部屋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android