どち‐こ【土地子】
- 〘 名詞 〙
- ① 農村の侠客を市内のそれと区別していう称。また、その土地に住みつき遊里や盛り場などをぶらつくならず者。地まわり。
- [初出の実例]「命に替えて・犬のもの喰ふどちこ猫」(出典:雑俳・腕くらべ(1826))
- ② 侠客・無頼漢などの用語。文無し。素寒貧(すかんぴん)。
- [初出の実例]「何か此比(このごろ)の不幸福(ふしあはせ)、ほんどちこでえすぢゃ」(出典:歌舞伎・姉妹達大礎(1795)口明返し)
とちっ‐こ【土地子】
- 〘 名詞 〙 その土地で生まれ、育った人。
- [初出の実例]「鷲の森の長吉といふ、三谷堀の土地(トチ)っ子(コ)だワ」(出典:歌舞伎・当龝八幡祭(1810)二幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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