土地関連融資(読み)とちかんれんゆうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土地関連融資」の意味・わかりやすい解説

土地関連融資
とちかんれんゆうし

1985年前後から生じた地価高騰は,金融緩和金融機関による不動産業者に対する土地関連融資の急増により,投機的取引の資金が供給されたことが背景にあるとされた。このため,87年7月から大蔵省銀行局が各金融機関に対して特別ヒアリングを行ない,融資に対する金融機関の審査体制の把握に努めるとともに,より厳正な融資態度の徹底を図った。 89年 10月には,ノンバンクに対しても同様の要請が出された。 90年4月からは大蔵省から各金融機関に対し,不動産業者向けの土地関連融資の伸びを貸し出しの伸びの範囲内に抑える総量規制指導が行なわれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android