地下村(読み)じげむら

日本歴史地名大系 「地下村」の解説

地下村
じげむら

[現在地名]日高町岩中いわなか

宵田よいだ村の南、稲葉いなんば川が円山まるやま川に合流する位置にある。江戸時代中頃までは岩中村とともに宵田村に含まれて高付けされ、以後も同村枝郷として扱われた。天保郷帳でも宵田村に含まれている。当地森垣家に天正八年(一五八〇)五月一五日付の羽柴長秀鮎漁免状が伝来する。宛先は市左衛門等四名で、同日以後区域を限定せず自由に鮎をとることを許可しているが、本人以外に網を貸すことは禁じている。江戸時代の領主変遷は天保七年(一八三六)まで宵田村に同じ。同年幕府領となり(「御用部屋日記」など)幕末に至る。


地下村
じげむら

[現在地名]春日町黒井くろい 上ヶ町あげちよう

黒井村の西端に位置し、同村の枝郷(天保郷帳)。もと同村と一村をなしていた。天和三年(一六八三)黒井村の西地下にしじげ・上ヶ町が分れて地下村と称したとみられ、同年の高二九五石余。亀山藩領、小物成は夫役・柴役・糠藁・竹の銀納(「亀山藩知行高並小物成帳覚」氷上郡志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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