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地形優先のランディグ ちけいゆうせんのランディング

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パラグライダー用語辞典の解説

地形優先のランディグ

パラグライダーのランディングは風の方向にあわせ、アゲンスト向い風)でファイナルアプローチを行いランディング(着地)する事が原則であり、そうする事により対地速度をできるだけ減らし、安全なランディングを可能としている。しかし、地形的に制約の有るところ、特に日本のような国土のせまい所では、アゲンストに進入した場合、かえって危険になる事が多い。例1(図1)スキー場でゲレンデの底にあたる緩斜面がランディング場として使われ、その先には建物があったとする。風はバレーウインドでつねに一番下側にある建物の方向から吹いている。こんな風景はよくあるが、機首をアゲンストに向けアプローチをしていくと、斜面の為にいつまでたっても足が地面につかない。おまけ地面効果も加わり滑空比もよくなり、ややもすると建物にぶつかってしまう。例2(図2) 縦に細長いランディング場があったとする。普段は縦方向からの風で問題はないのであるが、その日のサーマルの発生具合や日没などにはサイドウインドにかわってしまう。風向きにあわせ横方向にランディングするとランディングスペースがなくアウトサイドになってしまう。例を出せばきりがないが、こんな制約のあるランディング場は日本ではむしろ当たり前だ。この様な時には風向きにかまわず、ランディング場の地形に合わせてランディングするのがよい。 (地形優先のランディング) 例1では斜面に沿わないで、斜面の等高線沿いにアプローチすればランディングできる。また、例2ではサイドウインドでも縦方向にアプローチをかける。パラグライダーではランディング時に「駆け抜ける」など注意を払えば、フォローウインドでもサイドウインドでも充分セーフティランディングが可能である。問題はその時の風の強さである。 例1で5m/sの強い風の中で機首をアゲンストに向けた場合は、対地速度が遅いゆえ前に出にくく、ゆっくりした高度処理ができ建物は気にならない。かわりに、強風時に「地形優先のランディング」でフォローやサイドウインドで進入することはランディング時にショックが強過ぎ危険である。例2でも強い風では、ランディング場を短かい方向(横方向)にとっても対地速度が遅い事から高度処理の手段には困らない。しかし、弱い風では全くその反対の現象となる。速い対地速度は、あっと言う間に建物や木々に近づき、パイロットの判断を鈍らせるうえ対処の手段もすくない。かわりに、例1では「等高線に沿ったランディング」、例2では「長手方向(縦方向)にランディング」という「地形優先のランディング」を使った方がずっと楽である。風が弱ければ着地のショックも小さい。では実際にどの位の風速で地形優先のランディングと風優先のランディングを使い分けたらよいだろうか?もちろん、地形や状況によってかわってくるが、概ね1.5m前後を目安にしたらどうだろうか。「1.4mでは地形優先を本当にしなければいけないか?」などと言う質問をもらう事があるが、その人の力量でもかわってくる。狭くなったランディング場でも降ろせる自信があればそのまま風に向かい降ろしてもかまわない。筆者は最善策をとり、地形優先をとる。ただ「そんな方法もある」「風の強さによって選択がかわってくる」と言う事を知っていると、知らないでは大きく安全に違いが出てくる。また、サイドウインドでもファイナルアプローチのコース選択で、可能な限りアゲンスト側(サイドアゲンスト)にもっていくことによりショックをやわらげ、「地形優先のランディング」の選択レンジを上げる事ができる。
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