地租改正条例(読み)ちそかいせいじょうれい

山川 日本史小辞典 改訂新版 「地租改正条例」の解説

地租改正条例
ちそかいせいじょうれい

1873年(明治6)7月に公布された地租改正関係法令の一つ。太政官布告第272号の別紙として全7条からなる。272号は新税制として地価3%の地租賦課を明言し,条例では豊凶による地租の増減は実施しないこと,田畑耕地,家作地は宅地と呼称すること,物品税収入が200万円以上になれば地租を徐々に減額し,最終的には地価の1%にまで引き下げることなどが明記された。翌74年には第8条が追加され,5年間の地価据置き規定が加わった。その後2~3の追加・削除が施されたが,84年に地租条例制定,地租改正条例は廃止された。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の地租改正条例の言及

【法制史】より

…資本主義発展の基礎をつくるための法として重要なものは,人民を把握するための戸籍法(1871公布。戸籍),近代的土地制度を確立するための地券制度(1872)と地租改正条例(1873公布),近代的教育制度を確立するための学制(1872公布)・教育令(1879,1880公布),商工業を発展させるための国立銀行条例(1872公布)・日本銀行条例・為替手形約束手形条例(ともに1882公布)などであった。(2)第2期は,国際的・国内的に法体制を確立することを目標とした法典編纂条約改正の時期であり,1885年末の太政官制の廃止,内閣制度の発足から99年の改正条約の発効,法典の全面施行に至る。…

※「地租改正条例」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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