地骨皮(読み)じこっぴ

精選版 日本国語大辞典 「地骨皮」の意味・読み・例文・類語

じ‐こっぴ ヂ‥【地骨皮】

〘名〙 (「じこつひ」とも) 枸杞(くこ)の根の皮。煎(せん)じて解熱剤として用いる。
※全九集(1566頃)二「地骨皮〈略〉骨の熱をさます。血熱をすずしふす」

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デジタル大辞泉 「地骨皮」の意味・読み・例文・類語

じ‐こっぴ〔ヂ‐〕【地骨皮】

クコ根皮漢方清涼強壮解熱薬などに用いる。枸杞皮くこひ

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「地骨皮」の解説

じこっぴ【地骨皮】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ナス科クコ根皮(こんぴ)を乾燥したもの。消炎解熱強壮などの作用がある。尿道炎膀胱(ぼうこう)炎に効く清心蓮子飲(せいしんれんしいん)咳(せき)を鎮め、痰(たん)を切る滋陰至宝湯(じいんしほうとう)などに含まれる。果実枸杞子(くこし)、葉を枸杞葉(よう)という。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「地骨皮」の意味・わかりやすい解説

地骨皮
じこっぴ

クコ

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世界大百科事典(旧版)内の地骨皮の言及

【クコ(枸杞)】より

…日本から朝鮮・中国・台湾に分布する。葉を枸杞葉(くこよう),果実を枸杞子,根の皮を地骨皮(じこつぴ)という。いずれもベタインbetaineを含み,強壮薬として葉は枸杞茶に,果実は他の生薬と配合して高血圧,めまい,肝臓疾患,貧血,腰ひざの疼痛(とうつう)などの治療に用い,一方,地骨皮も他の生薬と配合して解熱強壮薬として,咳嗽(がいそう),吐血,多汗などの療法に応用される。…

※「地骨皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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