坂本直行(読み)サカモト ナオユキ

20世紀日本人名事典 「坂本直行」の解説

坂本 直行
サカモト ナオユキ

昭和期の山岳画家,随筆家,自然保護運動家



生年
明治39(1906)年7月26日

没年
昭和57(1982)年5月2日

出生地
北海道釧路

学歴〔年〕
北海道帝国大学農学部〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
北海道文化賞〔昭和49年〕

経歴
昭和5年北海道広尾町下野塚に入植開拓クワを振るい続けたが、35年に離農後は自然を師とした独自の画境で山岳画と取り組み、42年ヒマラヤへ、49年カナディアン・ロッキーへスケッチ旅行。55年には上京し“日高のヌシ”として日高の自然保護を訴えた。平成10年未公開の木版画11点を収めた画帳が見つかる。著書に「山・原野・牧場」「開墾の記」「私の草木漫筆」「雪原の足あと」などがある。坂本竜馬実兄の4代目に当たる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂本直行」の解説

坂本直行 さかもと-なおゆき

1906-1982 昭和時代の画家,随筆家。
明治39年7月26日生まれ。坂本直寛の孫。十勝原野に入植し,昭和17年「開墾の記」を出版。酪農経営のかたわら,郷里北海道の山々や四季折々の自然を絵や文章にあらわした。昭和57年5月2日死去。75歳。北海道帝大卒。作品に油彩「十勝大平原と日高連峰」,随筆「私の草木漫筆」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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