20世紀日本人名事典 「坂本直寛」の解説
坂本 直寛
サカモト ナオヒロ
明治期の自由民権運動家
- 生年
- 嘉永6年10月5日(1853年)
- 没年
- 明治44(1911)年9月6日
- 出生地
- 土佐国安芸郡安田村(現・高知県安田町)
- 旧姓(旧名)
- 高松
- 別名
- 通称=南海男,号=無外
- 経歴
- 土佐の郷士高松順蔵の次男、母千鶴は坂本龍馬の姉。伯父坂本権平の養子となる。英学を志し立志学舎に学ぶ。明治10年頃から文筆活動を開始し、17年高知県会議員、18年キリスト教に受洗。20年の暮れ、三大事件建白運動の総代として活躍、保安条例の適用を拒否して投獄された。30年北海道北見に入植し、移民結社・北光社を創立、自ら社長となり、キリスト教布教と開拓移民の指導にあたる。35年夕張で大日本労働至誠会の結成に人道主義的立場から参加、会長となり、苛酷な労働を強いられた炭鉱労働者や小作農民のために尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報