坂田沼
さかたぬま
[現在地名]横芝町坂田池
上総台地の谷池を利用した溜池。江戸時代は坂田を冠する市場・於幾・寺方・曾根合四村の入会用水であり、天和二年(一六八二)の改修以来本格的に利用され、運上永二貫五七一文のうち七割は市場・寺方の二村で負担した(八角家文書)。元禄期(一六八八―一七〇四)於幾村が海老打樋口を故意に広げたとして出入となり、宝永元年(一七〇四)交替で取水する番水が定められた。
享和三年(一八〇三)堰場の樋が埋没したため杭木を入れるなどの普請を行ったが、於幾村が杭木を抜き捨てるなどの行為をしたため、寺方村などと争論になったいる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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