堀込源太(読み)ホリゴメ ゲンタ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「堀込源太」の解説

堀込 源太(初代)
ホリゴメ ゲンタ


職業
民謡歌手

本名
渡辺 源太郎

生年月日
明治5年 1月29日

出生地
栃木県 山辺村堀込(足利市)

経歴
日光例幣使街道馬方だったといわれ、同街道沿いに江戸時代から伝わる“口説き節”の名手としてきこえた。大正5年興行師栗田平次郎の世話で東京・浅草進出リズム楽器空樽を使い、「八木節」に乗せた「国定忠治」などの物語がたちまち大人気となる。関東大震災後は北関東を中心に巡業、昭和11年引退。民謡界で異例の大スターとなり、堀込源太の名は弟子間で世襲されている。

没年月日
昭和18年 12月8日 (1943年)

伝記
八木節宗本家 堀込源太の生涯 福田 忠節 著(発行元 善本社 ’93発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「堀込源太」の解説

堀込 源太(1代目)
ホリゴメ ゲンタ

明治〜昭和期の民謡歌手



生年
明治5年1月29日(1872年)

没年
昭和18(1943)年12月8日

出生地
栃木県山辺村堀込(現・足利市)

本名
渡辺 源太郎

経歴
日光例幣使街道の馬方だったといわれ、同街道沿いに江戸時代から伝わる“口説き節”の名手としてきこえた。大正5年興行師栗田平次郎の世話で東京・浅草に進出、リズム楽器に空樽を使い、「八木節」に乗せた「国定忠治」などの物語がたちまち大人気となる。関東大震災後は北関東を中心に巡業、昭和11年引退。民謡界で異例の大スターとなり、堀込源太の名は弟子間で世襲されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀込源太」の解説

堀込源太 ほりごめ-げんた

1872-1943 明治-昭和時代前期の民謡家。
明治5年1月29日生まれ。日光例幣使街道の八木宿(栃木県足利市)ちかくにすむ馬方で,地元の口説節(くどきぶし)系の盆踊り歌の名手。その歌は源太節ともよばれ,大正5年には東京浅草に進出し,「国定忠治」などの物語を節にのせて威勢よくうたう。これが八木節として全国にひろまった。昭和18年12月8日死去。72歳。栃木県出身。本名は渡辺源太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の堀込源太の言及

【八木節】より

…これは足利郡山辺村堀込出身の馬方,美声家の渡辺源太郎が歌いひろめたもので,《源太節》とも呼ばれた。源太郎はのちに〈堀込源太〉と名のって《八木節》のプロとなり,群馬県山田郡矢場川村出身の新井勝一郎と一座を組み,芝居の幕あいの余興に歌って人気を博し,1915年には大道芸の一座に加わり東京浅草で演じている。音頭取りが樽を叩き,鉦(かね),笛,鼓などでにぎやかに囃す。…

※「堀込源太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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