堂本村(読み)どうもとむら

日本歴史地名大系 「堂本村」の解説

堂本村
どうもとむら

[現在地名]大野市堂本

真名まな川の左岸にあり、横枕よこまくら村の南にある。天文八年(一五三九)一〇月一八日の平泉寺賢聖院々領所々目録(平泉寺文書)に「堂本村分」がみえる。永禄一二年(一五六九)六月一六日付宝慶寺寺領目録(宝慶寺文書)にも、「四斗 堂本 孫九郎」とある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では横枕村の内に含まれると思われる。正保郷帳によると、当村は田方三八〇石余・畠方八石余。初め福井藩領、寛永元年(一六二四)以降大野藩領。

年貢率は正徳元年(一七一一)の場合、二ツ七厘六毛であったが、真名川出水が重なって川欠けが四五石余あり、実質は二ツ三分五厘であった(米津家文書)


堂本村
どうもとむら

[現在地名]名田庄村堂本

挙野あげの村・虫鹿野むしかの村の西方に位置し、みなみ川の支流堂本川沿いに人家点在。村内を知井ちい坂越の丹波道が通る。村域のほとんどは山林原野で、農耕のほか製炭を生業とした。このため炭焼をめぐって他村と争いがあり、文政五年(一八二二)には丹生にう(現三方郡美浜町)の者が当村の山に入り炭焼をしたのをとがめられて詫状を出している(湯上家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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