堅木(読み)カタギ

精選版 日本国語大辞典 「堅木」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぎ【堅木】

  1. 〘 名詞 〙 ( 材質が堅い木の意 ) 木部の堅い木材。または、そのような材となる植物。主としてブナ科に属するナラ、カシ類や、クヌギ、ケヤキなどで、おもに薪炭用に珍重された。
    1. [初出の実例]「なげきをぞ樵りわびぬべきあふごなきわがかたぎえて持ちしわぶれば」(出典:平中物語(965頃)二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「堅木」の解説

堅木 (カタギ)

植物。ブナ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。クヌギの別称

堅木 (カタギ)

植物。バラ科の常緑小高木,園芸植物,薬用植物。ビワの別称

堅木 (カタギ)

植物。ブナ科の常緑高木,園芸植物。アカガシの別称

堅木 (カタギ)

植物。ニレ科の落葉高木,園芸植物。ケヤキの別称

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世界大百科事典(旧版)内の堅木の言及

【カシ(樫)】より

…西南日本の林の主要構成種であるブナ科の常緑樹の多くは,材が堅くじょうぶであることから,カシや堅木(かたぎ)の総称で呼ばれ利用された。その中心となるのは,コナラ属Quercusアカガシ亜属の数種である。…

※「堅木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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