場屋（読み）じょうおく

精選版 日本国語大辞典

じょう‐おく ヂャウヲク【場屋】

〘名〙

① 昔、中国で、文官採用の試験をする所。貢院。挙場。

※制度通（1724）六「及第の場を棘囲と云、又貢院と云、場屋とも、挙場とも云」 〔宋史‐陳彭年伝〕

② 芝居小屋。また、興行を行なう所。演芸場。劇場。

※米欧回覧実記（1877）〈久米邦武〉一「場屋の前に、車馬雑闐す」 〔元稹‐連昌宮詞〕

③ 場。場所。

※真理一斑（1884）〈植村正久〉三「人類の居住する世界は労力動作の場屋なるのみならず」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じょう‐おく〔ヂヤウヲク〕【場屋】

１ 昔、中国で、官吏採用試験を行った場所。挙場。
２ 芝居小屋。演芸場。

出典　小学館

普及版 字通

【場屋】じようおく（ぢやうをく）

試験場。また、芝居小屋。〔日知録、三十二、場屋〕場屋なるは、廣場の中に於て屋を爲(つく)る。必ずしも皆は開科試士の地ならざるなり。隋書樂志に、正、國來す。～端門外に～綿亘(めんこう)里、列して戲場と爲す。～故に戲場も、亦た之れを場屋と謂ふ。

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出典　平凡社「普及版 字通」