塩湯(読み)シオユ

デジタル大辞泉 「塩湯」の意味・読み・例文・類語

しお‐ゆ〔しほ‐〕【塩湯/潮湯】

塩風呂しおぶろ」に同じ。
塩分を含む温泉
食塩をまぜた白湯さゆ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「塩湯」の意味・読み・例文・類語

しお‐ゆしほ‥【塩湯・潮湯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海水、または塩水をわかした風呂。古来病気の治療に利用された。しおぶろ。
    1. [初出の実例]「巳剋参関白殿、今日為塩湯、北方相具令宇治殿給」(出典:左経記‐長元八年(1035)二月九日)
  3. 塩分を含んだ温泉。ふつうには有馬の湯をいう。
    1. [初出の実例]「わたつ海ははるけき物をいかにして有まの山にしほゆ出覧〈源兼昌〉」(出典:永久百首(1116)雑)
  4. 堅塩を湯にといて、人や物をすすぎ清めるもの。神事に用いる。
    1. [初出の実例]「塩湯持て清て、御調倉進納畢」(出典:皇太神宮儀式帳(804))
  5. 食塩を加えた湯。熱さまし、嘔吐(おうと)止め、うがいなどに用いる。
    1. [初出の実例]「愚虫気太起。伊勢守与牛黄円五粒。服之。又与潤体円一粒。以塩湯之」(出典:蔭凉軒日録‐延徳二年(1490)正月二三日)

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