源兼昌(読み)みなもとのかねまさ

精選版 日本国語大辞典 「源兼昌」の意味・読み・例文・類語

みなもと‐の‐かねまさ【源兼昌】

  1. 平安後期の歌人宇多源氏。俊輔の子。皇后宮少進従五位下堀河院や忠通家の歌壇活躍。「永久百首」の作者となる。「金葉集以下勅撰集に七首入集。大治三年(一一二八)まで生存が確認される。

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改訂新版 世界大百科事典 「源兼昌」の意味・わかりやすい解説

源兼昌 (みなもとのかねまさ)

平安後期の歌人。生没年不詳。美濃守俊輔の次男で,皇后宮少進従五位下。のち出家しているが,詳しい伝記は不明である。1100年(康和2)〈国信卿歌合〉以後1128年(大治3)〈住吉歌合〉にいたる諸歌合や,〈堀河次郎百首和歌〉など,堀河院歌壇・忠通歌壇の作者として活躍した。〈淡路島通ふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨関守〉(《金葉集》《百人一首》)が有名。《金葉集》以下の勅撰集に7首入集。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源兼昌」の解説

源兼昌 みなもとの-かねまさ

?-? 平安時代後期の官吏,歌人。
宇多源氏,源俊輔の次男。従五位下,皇后宮大進。堀河院歌壇で活躍,大治(だいじ)3年(1128)の「住吉歌合」まで出詠がみられる。勅撰集には「金葉和歌集」以下に7首はいる。
格言など】淡路島通ふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守(「小倉百人一首」)

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朝日日本歴史人物事典 「源兼昌」の解説

源兼昌

生年:生没年不詳
平安時代の歌人。宇多源氏。俊輔の子。従五位下皇后宮大進。康和2(1100)年『宰相中将国信歌合』,永久4(1116)年『永久百首』などに出詠。百人一首の「淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜ねざめぬ須磨の関守」が代表作である。

(加藤睦)

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