塩辛鍋(読み)しおからなべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩辛鍋」の意味・わかりやすい解説

塩辛鍋
しおからなべ

下北(しもきた)半島でとれる新鮮なイカはらわた煮汁にした青森地方独特の鍋料理で、酒の肴(さかな)などに珍重される。鮮度のよいスルメイカのはらわたをつぶさないように抜き、塩をふりかけて1日置いて使う。このわたをしごき出して酒と混ぜ、だし汁で薄める。これを貝殻浅鍋に入れて火にかけ、ぶつ切りのネギとイカをさっと煮て、おろし大根を加えて食べる。同じ材料でつくる「鉄砲焼き」も、青森地方の家庭料理として知られる。これはイカのわたに刻みねぎとみそを混ぜ、イカの胴に詰めて焼いたものである。

[堤 方子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む