増補桃山譚(読み)ゾウホモモヤマモノガタリ

デジタル大辞泉 「増補桃山譚」の意味・読み・例文・類語

ぞうほももやまものがたり【増補桃山譚】

歌舞伎狂言時代物。5幕。河竹黙阿弥作。明治6年(1873)東京村山座初演。同2年の「桃山譚」に3幕追加したもの。9世市川団十郎中心とした活歴劇代表作。伏見大地震に、加藤清正が桃山御殿へかけつけて忠誠を示す場面が、「地震加藤」として有名。

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精選版 日本国語大辞典 「増補桃山譚」の意味・読み・例文・類語

ぞうほももやまものがたり【増補桃山譚】

  1. 歌舞伎脚本。時代物。五幕。河竹黙阿彌作。明治六年(一八七三)東京村山座初演。明治二年東京市村座初演の「桃山譚」の前に、秀次乱行の件三幕を加筆したもの。伏見大地震に、加藤清正が桃山御殿へかけつけて忠誠を示す場が、通称「地震加藤」として有名。九世市川団十郎の活歴劇の先駆をなした作。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「増補桃山譚」の解説

増補桃山譚
ぞうほ ももやまものがたり

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
河竹新七(2代)
初演
明治6.9(東京・村山座)

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世界大百科事典(旧版)内の増補桃山譚の言及

【活歴物】より

…こうした団十郎らの熱意とは裏腹に,一般観客の評判は悪く,新聞からも批判され知識人の支持もしだいに失い,明治20年代後半には終焉した。現在も演ぜられる活歴物あるいは活歴的演出の作品には《増補桃山譚》(1873),《北条九代名家功》(1884)等の黙阿弥作品,《春日局》(1891),《大森彦七》(1897)などの福地桜痴作品があげられる。演劇改良運動【林 京平】。…

※「増補桃山譚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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