壱与(読み)イヨ

デジタル大辞泉 「壱与」の意味・読み・例文・類語

いよ【壱与】

魏志倭人伝ぎしわじんでんにみえる、3世紀ごろ女王卑弥呼ひみこ死後国中内乱となったが、13歳になる同族の壱与が女王となって乱が治まったという。
[補説]「臺与とよ」の誤写とみる説もある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「壱与」の解説

壱与 いよ

?-? 3世紀の邪馬台国(やまたいこく)の女王。
魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」によると,魏の正始8年(247)ごろ,卑弥呼(ひみこ)の死後にたった男王に国中がしたがわず争乱となったため,卑弥呼の同族の娘壱与が13歳で王となる。その後魏の都洛陽(らくよう)へ使者を派遣し,男女の生口(奴婢)30人を献じた。名は台与(とよ)とする説もある。

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旺文社日本史事典 三訂版 「壱与」の解説

壱与
いよ

生没年不詳
魏志倭人伝にみえる邪馬台国 (やまたいこく) の女王
卑弥呼 (ひみこ) の宗女。卑弥呼の死後男王が立ったが内乱となり,13歳の壱与が女王となってようやく収まったという。卑弥呼と同様にシャーマン巫女)であろう。266年西晋に朝貢したが,以後消息を絶った。

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