日本大百科全書(ニッポニカ) 「壱岐湯ノ本温泉」の意味・わかりやすい解説
壱岐湯ノ本温泉
いきゆのもとおんせん
長崎県壱岐島(壱岐市勝本(かつもと)町地区)にある温泉。湯ノ本温泉ともいう。西部の湯本湾奥に位置し、壱岐島を北西から南東方向に横断する湯本・筒城(つつき)構造線上にあり、この構造線に沿う流紋岩の貫入地帯に相当している。泉質は臭素を含む塩化物泉。大部分が自噴井で、湧出(ゆうしゅつ)量は1日平均約40万リットルである。壱岐唯一の温泉地で古くから知られ、神功(じんぐう)皇后にちなむ伝説もある。壱岐対馬国定公園(いきつしまこくていこうえん)に含まれ、国民宿舎などの施設があり、国民保養温泉地に指定されている。郷ノ浦(ごうのうら)港からバスの便がある。
[石井泰義]
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