日本歴史地名大系 「夏屋村」の解説 夏屋村なつやむら 岩手県:下閉伊郡川井村夏屋村[現在地名]川井村夏屋閉伊川の北岸、川内(かわうち)村の北東に位置し、西部を夏屋川が南流、川内村境で閉伊川に合する。北は害鷹(がいたか)森(一三〇四・六メートル)連峰。夏屋の地名は、夏季に仮屋を建て焼畑農業を営んだところから生れたといわれる。閉伊街道が南端を通り、夏屋川沿いには旧地頭夏屋氏の居館といわれる夏屋館跡がある。慶長三年(一五九八)の門馬新山(かどましんざん)大権現修復の祝詞(別当文書)に夏屋彦次良尉の名がみえる。同五年九月二三日の楢山帯刀佐宛の南部利直知行宛行状(盛岡南部文書)に「夏屋村」とみえ、楢山氏の知行地となるが、元禄二年(一六八九)川内村とともに蔵入地に編入された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by