デジタル大辞泉 「外科室」の意味・読み・例文・類語 げかしつ〔ゲクワシツ〕【外科室】 泉鏡花による短編小説。明治28年(1895)6月、雑誌「文芸倶楽部」に掲載。麻酔による手術を拒む伯爵夫人と執刀医高峰の秘められた関係を描く。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「外科室」の意味・読み・例文・類語 げか‐しつゲクヮ‥【外科室】 [ 1 ] 外科の診療や手術を行なう部屋。[初出の実例]「直ちに外科室(ゲクヮシツ)の方に赴く時」(出典:外科室(1895)〈泉鏡花〉上)[ 2 ] 小説。泉鏡花作。明治二八年(一八九五)発表。死によって結ばれた男女の幽玄な恋を描き恋愛至上主義を示した。観念小説の代表作。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の外科室の言及 【観念小説】より …傾向小説の一つと見てよい。具体的には,泉鏡花の《夜行巡査》《外科室》(ともに1895)や川上眉山の《書記官》《うらおもて》(ともに1895)などで,いずれもそのころの明治資本主義社会の内面にひそむ矛盾や問題点を指摘し,読者に訴えようとしている。深刻小説【岡 保生】。… ※「外科室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by