多数者集団(読み)たすうしゃしゅうだん(その他表記)majority group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多数者集団」の意味・わかりやすい解説

多数者集団
たすうしゃしゅうだん
majority group

ある社会のなかで,共通の人種,民族,国籍,宗教,歴史,職業,学歴,文化,来住時期,居住地などの属性に関して多数者であることを意識するか,主観的に少数者に対して異なる集団であるとみなしているグループ。このような集団は,少数者に対して単に数量だけでなく「優勢」という意識をも含み,このことによって少数者集団に対して不平等,社会的差別,偏見などをもっている。たとえば,アメリカにおけるインディアン,ユダヤ人などに対する他人種の関係がそれである。しかし,植民地における白人は実際は少数でも多数者集団であり,先住民が少数者集団とみなされ差別される。また危機的状況の際,多数者集団が少数者集団を迫害し,自己の欲求不満を解消する場合などに示されるように,この2つの集団は状況によって主観的に操作される場合もある。

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