日本歴史地名大系 「多景島湖底遺跡」の解説 多景島湖底遺跡たけしまこていいせき 滋賀県:彦根市旧犬上郡地区八坂村多景島湖底遺跡[現在地名]彦根市八坂町 多景島多景島は八坂(はつさか)町の沖合約五キロの琵琶湖上にある。沖(おき)島(現近江八幡市)・竹生(ちくぶ)島(現東浅井郡びわ町)に次ぐ琵琶湖で三番目の大きさの島である。規模は周囲約六〇〇メートル、長辺約二〇〇メートル、最大幅七〇メートル。最高所の標高一〇一・三メートル。応永二二年(一四一五)の群書類従本「竹生島縁起」は琵琶湖が琵琶の形をしていることを述べ、竹島(多景島)は半月にあたると記す。また「信長公記」は琵琶湖の情景を描くなかで、「竹島とて峨々ト聳へたる厳あり」と記している。島には日蓮宗見塔(けんとう)寺があり、その縁起(江左三郡録)は、島は往古から護念経王の霊場であったと述べている。同寺は明暦年間(一六五五―五八)の草創という。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by