多良間(読み)たらま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「多良間」の意味・わかりやすい解説

多良間(村)
たらま

沖縄県宮古郡(みやこぐん)にある村。宮古島と石垣島のほぼ中間に位置し、多良間島と属島の水納島(みんなじま)からなる。1913年(大正2)平良(ひらら)村より分村。多良間島は琉球(りゅうきゅう)石灰岩の低平で円状の島。多良間空港があり、宮古空港との間に定期航空路が、また、宮古島平良港との間に定期船がある。琉球王朝時代には政治犯の流刑地だったといわれる。2村落が島の北部に立地、サトウキビを主に野菜、葉タバコなどを栽培、肉用牛の生産も行われる。水納島からは1961年(昭和36)に計画移民で、多くが平良市高野(現、宮古島市)へ移住。国指定の重要無形民俗文化財豊年祭八月踊)」など民俗芸能が多い。面積22.00平方キロメートル、人口1058(2020)。

[堂前亮平]

『『村誌 たらま島』(1973・多良間村)』『『多良間村史』全5巻(1986~ ・多良間村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の多良間の言及

【多良間島】より

…宮古島と石垣島の中間に位置し,最高点34.4mの全面が琉球石灰岩に覆われた低平な島。島の北約9kmにある人口10(1989)の水納(みんな)島とともに多良間村をなし,島の北部に仲筋(なかすじ),塩川の2集落がある。農業を主とし,サトウキビ作を中心にタバコ,カボチャなどが栽培される。…

※「多良間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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