宮古列島(読み)みやこれっとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮古列島」の意味・わかりやすい解説

宮古列島
みやこれっとう

沖縄県先島諸島(さきしましょとう)中にある島々宮古島を主島に8島からなる。宮古諸島ともいう。沖縄県宮古島市(みやこじまし)と宮古郡多良間村(たらまそん)からなる。全島が第三紀島尻(しまじり)層群基盤として琉球(りゅうきゅう)石灰岩に覆われた低平な台地状の低島からなり、河川がほとんど発達しないため、地下水に依存する。各島の周囲には、発達のよい裾礁(きょしょう)が取り巻き、好漁場となる。宮古島(面積159.21平方キロメートル、2009年の住民登録人口4万7631)を中心に、伊良部島(いらぶじま)(29.05平方キロメートル、同人口6003)、下地島(しもじじま)(9.54平方キロメートル、同人口33)、池間島(いけまじま)(2.83平方キロメートル、同人口731)、大神島(おおがみじま)(0.24平方キロメートル、同人口36)、来間島(くりまじま)(2.84平方キロメートル、同人口179)が、また宮古島の西方66キロメートルに位置する多良間島(たらまじま)(19.76平方キロメートル、同人口1335)に近接して水納島(みんなじま)(2.15平方キロメートル、同人口4)があり、すべてサトウキビ農業を中心としている。宮古島―池間島、宮古島―来間島、伊良部島―下地島間は架橋されている。宮古島を中心として各島に航路がある。

[目崎茂和]

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百科事典マイペディア 「宮古列島」の意味・わかりやすい解説

宮古列島【みやこれっとう】

沖縄県先島諸島東部の諸島。宮古諸島とも。宮古島とその周辺の伊良部島,下地島,池間島,来間島,大神島,西にやや離れた多良間島,水納島の8島からなる。宮古島市と宮古郡多良間村に分かれ,サトウキビ,鰹節宮古上布を産する。中心地は宮古島市。226.41km2。5万4863人(2005)。
→関連項目先島諸島琉球語

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世界大百科事典(旧版)内の宮古列島の言及

【沖縄[県]】より


【風土と産業】
 沖縄県の自然は本土と大きく相違し,亜熱帯風土の特色を有している。県域は,九州南端から台湾にいたる海域に飛石のように連なる南西諸島のうち,北部の薩南諸島(大隅諸島,奄美諸島)を除いた琉球諸島,すなわち沖縄諸島先島諸島(八重山列島,宮古列島),尖閣諸島と琉球海溝をへだてて大東諸島などの島々から構成される。琉球弧(琉球諸島)の地体構造は,次のように分けられる(1965,小西健二)。…

【先島諸島】より

…沖縄県の宮古列島と八重山列島の総称。先島は沖縄本島より先にある島々の意。…

※「宮古列島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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