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多重項 たじゅうこうmultiplet term

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

多重項
たじゅうこう
multiplet term

量子力学系のエネルギー準位で,縮退によって同一エネルギーをもつが,摂動によってわずかにエネルギーに差のあるものをまとめていう。普通は原子や分子の状態に対する多重項を意味し,同じ方位量子数 Lおよびスピン量子数 Sをもつエネルギー準位の組をいう。多重項を形成するエネルギー準位の数は,LSなら2S+1個になり,LSの場合はこれより少い。 S=0,1/2,1,…に対してこの数は1,2,3,…となり,それぞれ一重項,二重項,三重項,…重項という。一般に2S+1を多重度という。原子核や素粒子の場合,スピンの代りにアイソスピンを用い,荷電多重項を考える。アイソスピン Iの多重項では,多重度は2I+1である。

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