夜川十五七百村(読み)よかわじゆうごしちひやくむら

日本歴史地名大系 「夜川十五七百村」の解説

夜川十五七百村
よかわじゆうごしちひやくむら

[現在地名]春野町宮川みやがわ

気田けた川中流域の河岸に位置するが、位置は明確ではない。「遠江国風土記伝」には気田川と熊切くまきり川の合する所とあり、「遠淡海地志」には東は川切、西は秋葉山で久保田くぼた村と深山の間に位置するとある。「掛川誌稿」では高瀬たかせ村の並びに夜川十五七百村があるが、田額が少ない村なので高瀬と同村なるべしとする。天保国絵図には高瀬村南西中山なかやま村北方の気田川右岸に描かれる。高瀬村の対岸、気田川右岸の集落前島まえじま辺りに比定するのが妥当であろうか。村名は「掛川誌稿」では「よかわきいなご」とも訓ずるとあり、「遠淡海地志」には「よかわきいなも」の振仮名がある。村名の由来は、中世、永楽銭七〇〇文を領する使番一五人が知行したとする「塩尻」の説と、外国人使節来朝のとき池田舟役として薪を拠出するのが夜川組一五村と気田組一五村であったと考えた内山真竜の説がある(遠淡海地志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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