朝日日本歴史人物事典 「大友氏時」の解説
大友氏時
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。貞宗の7男。通称孫三郎。刑部大輔。兄氏泰と共に足利尊氏の猶子となり,源姓・諱の1字をもらい氏時と称す。貞和4/正平3(1348)年,氏泰から家督,豊後守護職を相続。のち豊前,肥後,筑後守護職に補任される。延文初め,一時南朝に降伏するがのち北朝に復帰。足利義詮 の信頼を得,探題斯波氏経と共に菊池氏の猛攻を高崎城に凌ぐ。延文4/正平14年,筑後大保原の戦で菊池武光に大敗。この年より大友の名字呼称は惣領のみが独占。貞治3/正平19年,所領所職は嫡子氏継に譲られた。<参考文献>『増補訂正/編年大友史料』6~8巻
(福川一徳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報