大将陣(読み)たいしようじん

日本歴史地名大系 「大将陣」の解説

大将陣
たいしようじん

[現在地名]岩村町 大将陣

岩村城の北西に続く低丘陵上にある。城に対して左に富田とみだ盆地、右は岩村の田園を脚下に展望することができる。天正三年(一五七五)織田信長の嗣子信忠が、約半年にわたり武田側の秋山信友(晴近)の立籠る岩村城を包囲攻撃した際、この地に本陣をおいたという。元亀元年(一五七〇)以来武田信玄は、遠山景任の岩村城を秋山信友をもって何度も攻撃させた。景任の妻は織田信長の叔母おつやの方(修理夫人)で、信長の五男御坊丸を養子としていた。同三年景任は没し、おつやの方が事実上の女城主として采配を振るった。この機に乗じ秋山信友は景任未亡人を妻とし、御坊丸を養嗣子にすることを条件に降伏させた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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