だいじん‐がさ【大尽笠】
- 〘 名詞 〙 京都島原の遊郭に通う大尽客のかぶった貸笠。丹波口にあった島原遊郭の大門口の茶屋の焼印が押してあるもの。安女郎を買う客が借りた大門外の水茶屋の笠に対していう。
- [初出の実例]「日毎に島原通のしのび供〈略〉おろせが中宿大臣笠(ダイジンガサ)の目付紋」(出典:浮世草子・御前義経記(1700)二)
- 「札びら切って、大尽風をふかしてゐるお爺さんが」(出典:あらくれ(1915)〈徳田秋声〉三六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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