焼(き)印(読み)ヤキイン

デジタル大辞泉の解説

やき‐いん【焼(き)印】

火で熱して物に押し当てて焼き跡をつけるための金属性の。また、それで押したしるし。焼き判。やきじるし。烙印(らくいん)。

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精選版 日本国語大辞典の解説

やい‐じるし【焼印】

〘名〙 「やきじるし(焼印)」の変化した語。
平家(13C前)一〇「花方がつらに浪方と云ふやいじるしをぞせられける」

やき‐いん【焼印】

〘名〙 火で熱して物に押す金属製の印。また、その印を押したあと。やきじるし。やきはん。烙印。
※日本紀略‐延暦一一年(792)七月戊午「禁桑棗鞍橋、但旧者申所司、焼印用之」
歌舞伎・彩入御伽草(1808)小平次内の場「うぬら寄ったら、月若がしゃっ面へ焼(ヤ)き印(イン)だぞ」

やき‐じるし【焼印】

〘名〙
※屋代本平家(13C前)一二「院宣の御使花形が面に浪方と云焼注(ヤキシル)しを指(さし)たりしも」
② (「じるし」は接尾語) 嫉妬(しっと)を遠まわしに、しゃれていう語。
※黄表紙・四天王大通仕立(1782)「『此中も新地へ行きなさったさうだ』『焼印(ヤキジルシ)か』」

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世界大百科事典内の焼(き)印の言及

【印章】より

…これを縦に折半して片方ずつに使用して,左右を勘合することによって伝馬手形の偽造防止に利用したのである。 特殊な印章には鉄製の焼印がある。火印(かいん)と称して古代の牧馬に目印として使用したが,鎌倉時代初期の東大寺大仏殿造営用の材木の点検に俊乗坊重源が使用した槌型印が残っている。…

【火印】より

…公示を目的とし,または刑罰の一種として,金属を熱して人,獣の体におすこと,またそれに用いる金属具。焼印,焼判,烙印ともいう。律令制では隋・唐の五刑制度にならって人体に傷を加える肉刑を用いず,刑罰としての火印は行われなかった。…

※「焼(き)印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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