朝日日本歴史人物事典 「大岡清相」の解説
大岡清相
生年:延宝7(1679)
江戸中期の長崎奉行。通称五郎三郎,五郎右衛門。宝永6(1709)年従五位下,備前守となる。知行高3000石。元禄7(1694)年家を継ぎ,書院番,使番,目付,西丸留守居などを歴任。正徳1(1711)年から死去まで長崎奉行。在任中新井白石に協力して長崎貿易改革のため来航船数の限定など具体策を上申し,これが正徳長崎新例の骨格となった。著書『崎陽群談』は,近世貿易都市長崎の地誌として,また貿易仕法変遷に関する当局者の記述として貴重な史料である。
(鶴田啓)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報