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雑喉場 ざこば

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雑喉場
ざこば

大阪市西区にある大阪最大の魚市場江戸時代には堂島の米市,天満の野菜市と並んで,上方三市の一つとして繁栄した。起源は 15世紀末と伝えられる。元和4 (1618) 年上魚屋町に移転,冥加金を納めて魚市場の特権を得たが,河口に遠いため鮮魚の取引に不便で,鷺町に出張所を設置,雑魚 (ざこ) 類の取引で栄えたので,雑喉場の呼び名が発生した。

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デジタル大辞泉の解説

ざこば【雑喉場】

大阪市西区の地名。堂島米市場、天満青物市場とともに江戸時代の大坂三大市場であった魚市場の所在地

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百科事典マイペディアの解説

雑喉場【ざこば】

大坂の古い魚市場。現在の大阪市西区にあたる。明応年間(1492年―1501年)石山本願寺建立の時にできたという。1597年に靭(うつぼ)町,次いで上魚屋町を経て,延宝7年(1679年)鷺島に定着し,雑喉場と呼ばれるようになった。
→関連項目魚市場天満青物市場

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世界大百科事典 第2版の解説

ざこば【雑喉場】

雑喉とは種々入りまじった小魚のことで,それを売買する所を雑喉場といい,大坂魚市場の固有名詞となった。1495年(明応4)ころ,蓮如の石山本願寺建立のときできたという。のち豊臣秀吉が大坂城築城のとき城に近く,また魚類の運送に不便であるとして,1597年(慶長2),靱(うつぼ)町(現,東区伏見町)に移し,さらに1618年(元和4)大坂の復興に伴い上魚屋町(東区安土町)に移るとともに,冥加金を上納して,大坂唯一の魚市の特権を得た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雑喉場
ざこば

一般的には魚市場をさすが、近世大坂の鮮魚市場の名称として有名である。大坂の魚市場は慶長初年頃(1598~1599)東横堀(ひがしよこぼり)川西岸の高麗橋(こうらいばし)1丁目から道修(どしょう)町1丁目一帯にかけて形成され、南部は大坂夏の陣まで、北部は1621年(元和7)頃まで続いた。この魚市場は生魚と乾塩魚を取り扱ったが、生魚商は1618年に上魚屋(かみうおや)町に移転し市場をつくった。この生魚商たちは魚船の出入りの便のため1679年(延宝7)に出張所を鷺島(さぎしま)につくったが、しだいに雑魚取引がここに集中するようになり、いつしか「雑魚場」「雑喉場」と呼ばれるようになった。上魚屋町の本店も1679年(延宝7)と1682年(天和2)にここに移転。承応(じょうおう)年間(1652~1655)に問屋株40軒を免許され、鮮魚の独占市場となり、1772年(安永元)には株数84軒に増加させた。明治以降も存続し、1931年(昭和6)大阪中央卸売市場の成立で廃止された。[内田九州男]
『魚市場事務所編『雑喉場魚市場沿革史』(復刻版、1968・大阪水産流通史研究会) ▽佐久間貴士編『よみがえる中世2―本願寺から天下一へ大坂』(1989・平凡社)』

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世界大百科事典内の雑喉場の言及

【魚市】より

…ただ応長1年(1311)付の淀魚市次郎兵衛尉宛為替状(厳島神社反古裏紙背文書)に,淀魚市の商人が洛中錦小路で替銭をするよう依頼されていることからみて,その成立は鎌倉時代にまでさかのぼるものかもしれない。一般には江戸日本橋魚市場,大坂雑喉場(ざこば)の魚市が有名である。前者の成立については諸説ありつまびらかでないが,1590年(天正18)の徳川家康の入城後,三河人にこの辺で魚の専売を許したのにはじまるとか,同じころ摂津西成村,大和田村の漁夫30余名がここに来住し,幕府膳所用魚の余分を売りさばいたのにはじまるとかいわれる。…

【江戸堀】より

…両岸には諸藩蔵屋敷や諸国荷受問屋が集中し,遠国から諸商品が集まって〈水の都〉らしい活況をみせた。この堀川の西端,京町堀との間が雑喉場(ざこば)と呼ばれ,大坂三大市場の一つである魚市があり,瀬戸内海はもちろん遠く九州からも鮮魚が大量に入荷した。魚市場は1931年福島区の中央卸売市場へ引っ越し,また堀自体も第2次世界大戦後に埋め立てられたが,現在の江戸堀町は卸売業の卓越する問屋商店街としての性格を継承している。…

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