大岳院(読み)だいがくいん

日本歴史地名大系 「大岳院」の解説

大岳院
だいがくいん

[現在地名]倉吉市東町

東流するたま川南岸に位置する。万祥山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。久米札第三二番・伯耆札第三一番の札所であった。元禄(一六八八―一七〇四)頃と推定される倉吉古地図(倉吉町誌)では東西に走る津山往来北側に描かれ、当時の玉川は西方のうお町付近から北流するため、付近を流れていなかった。「伯耆民談記」に大嶽院と記され、慶長一〇年(一六〇五)米子城主中村忠一(一忠)の一族中村伊豆守(栄忠)が建立したとされる。忠一の後見として八橋やばせ(現東伯町)の城主となった中村一栄は同九年に死去し、家督を継いだ伊豆守は翌年八橋から倉吉に転じ、三明寺さんみようじ村に山名やまな寺を再興、一栄の菩提所とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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