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真壁 しんかべ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

真壁
しんかべ

建築ののつくり方の一種。日本古来のつくり方で,構造材と化粧材を兼ねると柱の間に壁が収まっているつくり方。したがって内外の壁面には柱が見える。日本建築の白壁と柱のコントラストの美しさは真壁造りのためである。伝統的構法では小舞下地として土壁,漆喰壁などに仕上げるのが標準的であったが,ボードなどを使う乾式構法も見られるようになった。また構造材と化粧材を兼ねるため材料の選択に留意する必要があり,経済的には割高になる例が多い。 (→大壁 )  

真壁
まかべ

茨城県中西部,桜川市南部の旧町域。筑波山地の西斜面からその西方の台地にかけて広がる。 1889年町制。 1954年紫尾村,谷貝村,樺穂村の3村と合体。 2005年岩瀬町,大和村と合体して桜川市となった。中央を桜川が流れ,流域に水田が開ける。中心集落の真壁は中世の城下町で,酒造りが盛ん。山地から採掘される花崗岩は石材として移出されるほか,石灯籠墓石などに加工される。山麓の陶土を利用した紫尾焼も産する。真壁城跡は国指定史跡。一部は水郷筑波国定公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

しん‐かべ【真壁】

壁を柱と柱の間におさめ、柱を外に見せた壁。和風建築で一般に用いられる。→大壁

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百科事典マイペディアの解説

真壁【しんかべ】

柱を外面に現す壁を広くいうが,特にこの形式の和風土壁をいう。大壁の対。初めは仏教建築に,のちには住宅その他日本建築に広く使われるようになった。施工方法は,柱の間に(ぬき)を入れ,割竹を細縄で編みつけて壁下地とし,それに壁土を塗りつける。
→関連項目大壁

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世界大百科事典 第2版の解説

しんかべ【真壁】

壁の仕上面を柱と柱の間に設け,柱が見えるように造った壁。大壁に対する語である。元来は和風木造建築における構法をいうが,近年,材料を問わず同じように柱を見せる壁を一般的に真壁と呼んでいる。真壁の伝統的な構法としては,柱間に渡された(ぬき)に間渡し竹を掛け,これに小舞竹を格子状に添わせて縄で組み,壁土を塗って最後にしっくいなどで仕上げる小舞壁があるが,最近では貫をたよりにセッコウボードに多数の孔をあけたラスボードを張り,プラスター下塗をする略式構法が多用されている。

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大辞林 第三版の解説

しんかべ【真壁】

柱を隠さず、柱と柱の間に作った壁。普通の和風家屋の壁。 → 大壁

まかべ【真壁】

茨城県西部、桜川市の地名。花崗岩を原料にした墓石・灯籠など、石材業が盛ん。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

しんかべ【真壁】

木造家屋で、壁が柱の幅より薄く、柱が外面に見える壁。⇔大壁

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世界大百科事典内の真壁の言及

【壁】より

…繊維壁の場合は下地にボードを用い,下塗や中塗なしに直接塗りつける。また,土壁は柱との納まりの関係から,柱の露出する真壁(しんかべ)式と柱を外側から塗り込んでしまう大壁式とに分けられる。大壁式塗籠の一種である土蔵造は耐火用として中世から倉に用いられ,近世には城郭に用いられておおいに発達した。…

【社寺建築構造】より

…そのため,壁をまったくもたない建築も可能であり,また一般に窓や出入口は煉瓦造,石造に比べてはるかに大きい。壁は薄く,柱や貫を外に出す真壁(しんかべ)であるから,柱を壁が包む大壁(おおかべ)と違って,構造の主体である柱,梁,貫はすべて外に表れ,建築意匠として重要な役割を果たす。またそれらの材料の良否が,ただちに建築意匠に関連してくる。…

【日本建築】より

…このような柱と屋根だけで壁のない開放的な構造は,西洋の建築からいえば建築という名に価しない構造物のようにもみられよう。壁が少なく,あっても柱を外に出した真壁(しんかべ)であるから,大きな壁面は構成されない。このため建物の外観は軽快となり,量感に乏しくなる。…

【民家】より

…屋根葺き材の種別では,茅葺き(かやぶき)(藁葺き),杉皮葺き・板葺き(ともに石置屋根),桟瓦(さんがわら)葺き,本瓦葺きがある。外壁の種別では柱を外に見せた真壁(しんかべ)式と,の中に柱を塗り籠めた大壁式に大別される。真壁式は東日本,大壁式は西日本の民家に多い。…

【白髪部】より

…白髪部という氏姓は,武蔵,上総,下野,美濃などの東国と山背,備中などに分布する。この後,光仁天皇の諱(いみな)である白壁を避けて真壁と改められたが,《和名抄》では,真壁郷は駿河,常陸,上野,下野,備中にみられるから,これをみても東国に多い。かつて東国から出仕した舎人らのため設定されたものであろう。…

※「真壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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